ついにこの日が来た
長かった・・・
「タンクトッパー」
を自称してきた僕のその歴史はだいぶ前のことまで遡る
17歳か18歳か
そんなくらいに見たバンドのアーティストがタンクトップを着ているのを見てそれの真似事から始まった
洋服なんて、ファッションなんてそういうのが入り口でしょ
それはまさしく僕自身も同じ
最初は全く同じ「ミラー」のタンクトップを着て生活をしていたのを良く覚えている
アメリカブランドのミラーのパネルリブのタンクトップくらいしか同時はどこを見渡してもメンズのタンクトップなんて売っていなくて、田舎から東京へ行った際にプロペラあたりで買ったんだと思う(あぁ懐かしい)
3枚パックで比較的今思えば安価な値段ってこともあって10枚以上を毎日繰り返して着ていた
当時はまだ洋服屋になる前だったから古着の長袖の柄シャツ(結局これも今のルーツ)アロハシャツ、あとは真夏ならそのまま1枚とか
その後20歳で洋服屋の店員として店に立つようになってからもその生活は変わることなく気がつけば25年以上経った今も全くもって変わらない(進化してないな)
「毎日タンクトップを必ず着る」
余程の例外がない限りはずっとこの生活
最初の店でいわゆるショップオリジナル商品(今に続く Thee Old Circus の前身の前身)もタンクトップだった
当時付き合いのあったセレクトブランドにお願いをして作ってもらったのが始まりで今思えば最初のそれは随分とマッスル(背中が開きすぎていたのを覚えてる)なデザインながらもどの国内ブランドでもタンクトップを作っているのがなかった為もあってかとても良く買ってもらったのも覚えている
最初の店を辞めて現在の Garaeg EDEN の前身となる EDEN (長野県伊那市)で店に立つようになったあたりからはいくつかのブランドでタンクトップも僅かながらリリースされるようにもなってきて(N.ハリあたりの影響だったよね)セレクトでも扱いながらそれでも時々は自分でやはり同じようにセレクトブランドに頼んだりをしてオリジナルでのタンクトップを作ってきた
その後自分のブランドを立ち上げてからは最初期から変わることなく日々、コレクションごとに新作のタンクトップを作り続けてきて、時代背景もあって工場の生産数に達しない時代も経て(あー大変だった)大波小波の中でもそのモノ作りを続けてきた
「自分が着るモノを作る」
それはこの自分の洋服に触れながらの人生の中で作ること、セレクトすることでも変わりがない
僕は優秀なセレクターではないし、類稀なスタイリングを組めるような才能はないけど提案するアイテム、モノはこの魂(マインド)だけは失ってはいけないと思って続けてきた
・・・
そしてようやくこの日を迎えた
「いや、タンクトップって着たことがないです」
このフレーズはかつて(もちろん今でも)沢山耳にしてきた
都度「まぁ僕は毎日着ますけどね」との返答も繰り返してきた
今振り返ればやっぱり自分の提案力の力不足であり、その良さを伝える声が足りなかったのだと思っている(もちろん今もね)
先日の Thee Old Circus のコレクション(2024 Spring)にも発表したタンクトップ
カルフォルニアコットンをフライス編みにした最高級素材を用いて作ったモデル
前年にも同型のモノをリリースしていて非常に評判も良くて今回は追加のご予約やさっきにも書いた僕の言い続けにようやく洗脳(笑)されてきたオーディエンスの会員様に新規でのご予約を頂いたり
嬉しかったなぁ
Tシャツのご予約数をタンクトップを超えた象徴的記念日
とでも言いましょうか
こんな感じ
タンクトップならではのネックの開き具合
その男らしいセクシーさが僕の作るアイテムには必要だと思ってる
ようやく潮目が変わってきたのはこのあたり
2019 AW Collection
まだ店は会員制になる前だったけど自分の中で明確にカラーレイヤードのスタイルの概念が固まった
その為には着丈が長めのタンクトップが必要だった
作り自体はこの数年前から出来上がっていて完成をしていたのだけれど、着方としての提案にこのレイヤードは出来ていなくて(一般的な1枚でのシンプルな着用)それがこのコレクションの際に色目を出す為に重ね合わせることでよりスタイルの幅が広がることを感じてそれが今の源流となったのだと思う
一度このスタイル、レイヤードを試して欲しいな
そしてその1番下に着ているタンクトップという存在
まだ手にしていない、したことのない方に触れて欲しいと思う
絶対ハマるとまでさすがに言えないけれど(どこまでも個人の好き好きの個人差はあるから)自信を持っておすすめ出来る
だって僕は・・・
20年以上のタンクトッパーですから
そこはその自分の時間という歴史、時の洗礼を受けた上で自信を持っています
次回コレクションでも当然リリース(次回は完全な新作)を予定しております
ぜひお楽しみに
* 今週末土曜日のライブでもさらに掘り下げて解説とプレゼンテーションを予定しております
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